赤ちゃんの悩み:おへそのケア・トラブル
こんにちは!
今回は「おへそ」に関して、どのようにケアしていくかを
よく質問されるフレーズを元に説明していきます。
もくじ
①消毒はいつまですればいいですか?
一般的に、へその緒が取れるのは、
生後1週~2週頃になります。
乾燥してきて、ポロっと取れます。
最低でも、へそが取れるまでは、消毒は続けましょう。
なぜ消毒が必要かといいますと、
へそは元々、母から子に栄養を与える重要な血管が走っています。
つまり、へその血管は、直接赤ちゃんの重要な臓器につながているので、
そこが感染してしまうと危険なので、しっかりと消毒をしています。
生まれた後に、へその血管はどんどん縮んでいくので、
その後問題になることはほとんどありませんが、
生まれた直後は注意が必要です。
なので、
出来れば、1か月健診くらいまでは消毒をすることをお勧めします。
②おへそはいつまでに取れればいいですか?
へその緒は、
一般的に生後1週~2週くらいで取れます。
生後3週経っても取れない場合は病院へ受診しましょう。
何が問題になるかといいますと、
「免疫不全の病気」が隠れている可能性があるからです。
たまたま取れるのが遅い子もいるので、
必ず免疫不全の病気というわけではありませんが、
基本的には問題ないか検査も必要なので、
一度小児科に受診しましょう。
③おへそから出血があります。
へその緒が取れた後、2~3日出血することがあります。
「臍出血」といいます。
もともと、おへそには太い血管が通っているので、
おへそが取れるときに少し出血がみられることがあります。
しかし、ほとんど問題ないので、消毒を継続しましょう。
以下のことがみられたら一度病院に受診しましょう。
□出血の量が多い
□4日以上たっても、全然出血が止まりそうにない
□膿のようなものがみられる
④へその緒は取れたが、まだへそが残っています
おへその一部が取れずに残ることがあります。
「グジュグジュした塊がある」と表現される方もいます。
これは、
「臍肉芽腫(さいにくげしゅ)」
といいます。
特に悪いものではなく、へその残りです。
小さい場合:様子を見る
大きい場合:
1.根元を糸で縛って、落ちるのを待つ
2.硝酸銀で焼いて取る
となります。
大きい場合は、病院で一度みてもらいましょう。
特に悪い病気ではないので、心配することはありません。
⑤おへそが盛り上がっています。
「臍ヘルニア」といいます。
生まれた後少しして、おへそが徐々に膨らんできます。
押し込むとすっとお腹の中に戻り、
赤ちゃんが泣いたり、力を入れると、ポンっと出てきます。
大きい子で、ピンポン玉くらいになります。
ほとんどの子が1歳までに自然と治ります。
こんなに大きいのに治るの!?と思うものでも、ほとんど治ります。
原因としては、
赤ちゃんはお腹の筋肉が弱いので、
そこの隙間から腸が出てきてしまいます。
破れることはまずないので、ご安心を。
ケアとしては、そのまま様子を見るか、
気になる場合は、
へそにガーゼを当てて押し込み、その上からテープをはって抑え込みます。
しかし、赤ちゃんは肌が弱いので、
テープで荒れてしまう場合は、様子を見ることをお勧めします。
1歳を過ぎても治らない場合は、手術の可能性もあります。
その時は病院へ受診しましょう。
⑥おへそが赤く腫れています。
この時は、おへその感染症を起こしているかもしれません。
「臍炎」といいます。
へその緒が取れた後に、そこの部分にばい菌が入り、
感染を起こします。
へその緒は大事な血管が走っていた所でもあるので、
感染にかかると重症になる可能性もあります。
必ず病院へ受診しましょう。
抗生剤治療が必要なこともあります。
また、そうならないためにも日ごろのケアが大切になります。
おへそは清潔にし、消毒は欠かさずに行いましょう!!
◎まとめ
おへそのは元々、母と子をつなぐ大切な血管があったところです。
生まれてすぐは、消毒を欠かさず行いましょう。感染には注意です。
また、気になる症状があれば、一度小児科を受診しましょう。
~ご相談の時は~ こちらをクリック
メールでご相談を受け付けています。
24時間、365日OKです。
(登録料も、相談料もありません)