健康診断:成長は順調?それとも問題あり?生まれてから1か月健診まで

こんにちは!

今回は「生まれてから1か月健診まで」の赤ちゃんの発達について
よくある質問も含めて説明していきます。

①1か月健診は何を見るの?

何も問題なく、順調に生まれたお子さんは、
基本的には「集団健診」となります。

確認する項目は、以下のものになります。

  □体重、身長、頭囲、胸囲
  □哺乳量、哺乳回数
  □吐く回数が多いか
  □便の回数、便の色
  □光をまぶしがるか
  □斜視など目の異常がないか
  □黄疸(黄色っぽさ)
  □全身の身体診察

確認する項目は多いですが、
集団健診なので、診察はあっという間に終わってしまいます。

目的としては、
生まれた直後には見つけにくい病気が隠れていないか、
育児が順調に出来ているか、
などを確認することです。

異常が疑われた場合は、すぐに大きい病院に紹介となります。
よく見つかる異常については、この後説明していきます。

②1か月健診までにご両親に確認してほしいこと

次のことをご両親に質問します。
1か月健診までに確認してください。

  □「哺乳回数は1日に何回?1回の哺乳量は?」
  □「飲んだ後によく吐くか?ゲップは上手に出来ているか?」
  □「便の色は黄色?緑?」
  □「外出た時に光をまぶしがるか?」

③1か月健診でよくある質問&回答

・「1日どのくらい飲めばいいですか?」

一般的には、1日量「体重(kg)×100~200ml」です。
(平均は、体重(kg)×150ml)
なので、1回量は、「体重(kg)×20ml」です。
回数は、7回~10回以上とばらつきがあります。
1日の哺乳量が足りていれば、何回でも大丈夫です。

・「目標量よりも、大幅に超えて飲んでいます。飲みすぎ?」

赤ちゃんにも個人差がすごくあり、たくさん飲む子も中にはいます。
たくさん飲んで心配されるお母さんもいますが、
体に負担になるほど、飲むことはできません。
お腹いっぱいで飲めないとなると、自分で飲まなくなります。
なので、「この時期からすると、飲みすぎだからあげない」ではなく、
欲しがらなくなるまではあげても問題ありません。

・「どのくらい体重が増えてればいいですか?」

体重は1日30gずつ増えていれば問題ありません。
多い子で50g以上増える子もいます。
もし、1日で20g以下しか増えていない場合は、
何か原因があることが多いです。
吐いていないか?哺乳量が少なくないか?心臓に異常はないか?
など、いろいろ原因を調べていく必要があります。
(哺乳量など、詳しいことに関しては、こちらをチェック!!)

・「吐くことが多いです。」

嘔吐にも、いろいろな種類があります。
溢乳(いつにゅう)といって飲みすぎて、
タラーっと垂れるように吐くことはよくあります。
これは問題ありません。
以下の嘔吐には注意しましょう。
  □毎回大量に吐く
  □飲んで数時間しても吐くことが何度もある
  □吐物が緑色

赤ちゃんの胃の構造はまだしっかりしていないので、
そもそもが吐きやすくなっています。
しかし、異常が見つかることもあります。
心配な時は早めに受診しましょう。

・「寝てばかりいます。夜は起こした方がいいですか?」

起こした方がいいです。
赤ちゃんはそもそもエネルギーを蓄えておくことが苦手で、
飲む時間が空いてしまうと、低血糖になる可能性があります。
特に生後1か月以内は、
最低3-4時間おきには起こして、哺乳させましょう。

・「皮膚に赤い発疹が出来ます。」

この頃は乳児湿疹がみられやすくなります。
特に問題になることはありません。
どれだけ清潔にしていてもできてしまうものです。
数日で治るので、問題ありません。
薬もあまりにひどくなければ塗る必要はありません。
基本的には、しっかりとタオルで拭いてあげて清潔にしましょう。

・「目やにが多いです。」

赤ちゃんは、鼻涙管といって、
涙を鼻に流すところが詰まりやすくなっています。
その結果涙が上手く流れずたまってしまい、目やにになります。
眼球が赤くない限り、よほど感染はしていません。
様子を見て大丈夫です。
目やにに気が付いたら拭き取ってあげましょう。

・「その他、ご質問」

他にも、
「うなる」、「鼻が詰まっていそう」、「耳にできもののようなものがある」、
「皮膚に少し大きめの赤い発疹のようなものがあり、大きくなる」など
たくさんの疑問点があると思います。
「1か月健診:質問あるある にたくさんまとめたので参考にしてください。」


不安なこと、疑問に思っていることがあればお答えしますので
お気軽にご相談してください。(こちらから相談できます。)

④見つかるかもしれない異常

1か月健診で異常が見つかることも少なくありません。
見つかる可能性があるものはあげていきます。

  □体重増加不良

「哺乳量」、「哺乳回数」、「吐く回数」が原因のことが多いです。
吐く回数が多い場合だと、胃や、腸の異常が見つかることがあります。
哺乳量や、哺乳回数の時は、代謝の病気や心臓の病気などが
見つかることがあります。

  □頭囲拡大

頭の大きさが急に大きくなると、
「水頭症」など頭の病気の可能性があります。
精密検査をする必要があります。

  □外反足

足のかかとより下が外側に向いている。
多くは軽症で、様子を見ることが多いですが、
中には矯正をしないといけない子もいます。
整形外科に一度相談になります。

  □陰嚢水腫

男の子と、たまたまの袋が片方膨れることがあります。
水っぽくてプニプニしています。
これは「陰嚢水腫」といって、一時的に水が溜まっています。
様子を見ることが多いです。
ひどければ、泌尿器科に受診となります。

  □先天性二分脊椎

これは脊髄といって、背中の神経が通っているところの病気です。
そこに発生段階で異常があり、神経症状などが見られることがあります。
見つかれば手術になることも多いです。
MRIを撮影して、どの程度の異常なのかを確認します。

  □先天性股関節脱臼

これは、
「女児」「骨盤位で出生」「股関節の開きがイマイチ」
「家族に同様の病気の人がいる」「足の長さが違う」

などでリスクがあるかを判断します。
仮に気が付かずに放ってしまうと、最悪歩けなくなることもあります。
リスクがある場合は、整形外科に受診してもらっています。

以上がよく見つかる病気です。
これら以外にも見つかる可能性がある病気はたくさんあります。
気になることがあれば、すぐにご相談ください。
(こちらから相談できます。)

◎まとめ

1か月健診前に準備はしっかりしましょう。

気になることは何でも相談しましょう。

異常が見つかればすぐに検査となります。

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