赤ちゃんは「しゃっくり」しやすい!?
こんにちは!
ここでは、育児に役立つ豆知識を、小児科医の観点から紹介します。
今回のテーマは「赤ちゃんのしゃっくり」です。
①毎日しゃっくりが出て心配です。
赤ちゃんのしゃっくりで、心配になるご両親がいます。
もともとしゃっくりは、横隔膜の痙攣による症状です。
大人だと、しゃっくりは珍しいものですが、
赤ちゃんの場合、生まれたばかりなので、
全ての構造がまだまだ未熟です。
なので、横隔膜の痙攣もとても起こりやすくなります。
赤ちゃんがしゃっくりをすると、
胸はまだしっかりと筋肉が付いていないので、
みぞおち辺りが「ベコッ」と凹みます。
しかし、呼吸の方はしっかりと出来ているので、
あまり心配する必要はありません。
成長とともに、しゃっくりの回数は減少してきますので、
ゆっくり良くなるのを見守ってあげてください。
②しゃっくりを早めに止める方法は?
大人では「びっくりさせる」などの方法が言われていますが、
赤ちゃんには行ってはいけません。
息を止めてしまう可能性があります。
赤ちゃんの方法としては、次のものがあります。
□ミルクを飲ませる
少しずつみるくを飲ませると、止まることがあります。
しかし、大量に飲ませてしまうと、しゃっくりのタイミングで
ミルクを吐いてしまうことがありますので注意が必要です。
□抱っこする体勢を変える
抱っこする体勢を右から左に変えることで、
治ることがあります。
また、背中を優しくトントンと叩いてあげるのも効果的です。
□暖かいタオルで体を温める
みぞおち辺りを温かいタオルで温めることで、
痙攣が治ることもあります。
□おむつ交換
しゃっくりが出ており、おしっこやウンチもしている時は、
オムツ交換をしてみてください。
そういうちょっとしたことでしゃっくりが落ち着くこともあります。
③危険な状態を知ろう!!
まず一番大切なことは、
しゃっくりをしている時の「顔色」です。
顔色が普段通りなら、全く問題ありません。
病気が原因でしゃっくりが出ることもあるので、
注意しましょう。
□肺炎
肺の炎症が広がることで、横隔膜を刺激し、しゃっくりが出ます。
基本的には、
「発熱」「咳・痰」「鼻水」「哺乳力低下」
などが見られます。
レントゲンで診断をすることが出来ます。
□お腹の感染症
お腹の中の感染によっても横隔膜を刺激することがあります。
この場合、「発熱」「嘔吐」「下痢」
などの症状が見られます。
□脳腫瘍、脳梗塞など
頭に異常があると、「しゃっくりが出る」というのは、
有名なことです。
特に頭の「延髄」というところに異常があると、
しゃっくりとして症状が現れます。
「何をしても治らないしゃっくり」の場合、
頭の病気の可能性も出てきます。
このように、中には危険な「しゃっくり」もありますが、
赤ちゃんのしゃっくりは生理的なものが多いので、
よっぽど心配はいりません。
それでも、うちの子のしゃっくりは普通ではないかも、、、
という方は、こちらよりご相談ください。(こちらをクリック)
◎まとめ
赤ちゃんはしゃっくりを起こしやすい
原因としては、構造が未熟であることが多い
熱や、他の症状があれば、病気の時もあります
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