赤ちゃんの熱は病院にすぐ行くべき??②(3ヶ月~1歳)
こんにちは!
今回は「3ヶ月~1歳のお子さんの発熱」で受診すべきかどうかについて、
診察の際によく聞かれるフレーズをもとに解説していきます。
もくじ
①「何度以上が発熱ですか??」
3ヶ月を過ぎてくる頃には、体がしっかりしてくるので、
徐々に体温調整が上手に出来るようになってきます。
なので、3ヶ月未満の子とは違い、「37.5℃以上」が発熱と考えます。
(もちろん着せすぎると体温は上がるので、厚着の場合はもう1回体温チェックを!!)
②「まだ小さいので必ず入院になりますか??」
そんなことはありません。
この年齢になると、3ヶ月未満のと比べて大きな違いが出てきます。
①その子の免疫力が上がる
②予防接種を打つ年齢になるので、重症感染症が激減する
③ばい菌が脳に侵入しにくくなる(脳血管バリアが強くなる)
の3点です。
これらのおかげで、重症になる確率が激減します。
なので、必ずしも入院は必要ありません。
③「3ヶ月ちょっと過ぎたくらいですが、受診した方がいいですか??」
この、「3ヶ月未満」~「3ヶ月以上」に切り替わる頃の、
発熱の時の、受診相談はとても多いです。
一般的には、予防接種1回目が終わっている子が多いので、
必ずしもお子さんがキケンな感染症にかかるということはありません。
このような微妙な時期に大事になってくるのは、
「3ヶ月未満の発熱」で紹介したポイントである、
①ミルクの飲みが普段と比べてどうか
②顔色が普段と比べてどうか
③ずっと泣いている、不機嫌
④嘔吐、下痢、発疹、などの普段と変わった症状があるか
など、いつもと比べてどこがどんなふうに違うのかを見ることが大切です!!
この時期は、気になることがあれば受診しましょう。
④「熱が出ていますが、受診した方がいいですか??」
次のチェックポイントを確認し、当てはまれば受診しましょう!!
□ 熱が40℃以上ある。
□ 嘔吐・下痢があり、水分をとれていない。
□ 頭痛や、首の後ろを痛がっている。
□ 食事・水分が気持ち悪くて、いつもの半分以下。
□ よく分からないことを言っている。
□ 痙攣した → 初めての子は救急車を呼びましょう!!
1歳以下のお子さんは、体重が低いので、そのぶん体力も少ないです。
嘔吐・下痢が続くとすぐに脱水症状になってしまします。
こどもの多くは唇がプルプルしているので、
「唇の乾燥」=「脱水」なので注意を!!
「頭痛や、首の後ろを痛がり、泣いてしまう」は危険のサインの可能性も
⇒この時は必ず受診しましょう!!
痙攣はご家庭で比較的よく経験するものです。
みんなとても怖いですし、小児科医も怖いです。
初めての場合は、必ず救急車を呼びましょう!!!
また、
①何分痙攣したか?
②どのような痙攣だったか??(目は?、手足は?)
が小児科医がとても気になるポイントなので、
出来るかぎり、覚えていてください。
⑤「熱ありますが、元気です。様子を見ていいですか??」
様子を見ても大丈夫です。
その場合は、朝・昼・晩に「体温チェック」を忘れずに!!
熱が1日のうち、「ずっと高い」、「朝だけ高い」、「夜だけ高い」、
で小児科医は熱の原因を大まかに予想することが出来ます。
ですので、
「体温チェック」と「状態の変化」はしっかり見てください。
⑥川崎病ってどんな病気ですか??
子どもにとってはとても気を付けないといけない病気です。
⇒説明はこちらから
◎まとめ
発熱は「37.5℃」
3ヶ月未満の子とは違い、体が強くなっているので、必ずしも入院にはならない
受診は本人の体調次第で決める。
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