赤ちゃんの悩み:口・舌のトラブル
こんにちは!
今回は「口・舌の異常」に関して、どのようにケアしていくかを
よく質問されるフレーズを元に説明していきます。
①口の中に白いポツポツがあります。
産まれて数か月すると、
口の中の白いポツポツに関して、
気にされるお父さん、お母さんをよく見かけます。
これは、
「鵞口瘡(がこうそう)」といい、
「カンジダ」というカビの一種がはえたためです。
乳かすに似ていて、拭いても取れません。
しかし、痛みはなく、哺乳力が落ちることはありません。
では、どこから感染するかといいますと、
哺乳瓶や、指などを口にくわえることでなります。
しかし、感染しても悪さをすることはほとんどありません。
気になる場合は、
熱湯消毒をすると、カンジダ感染の予防になります。
また、少し症状がひどくなってきたら、
病院で塗り薬も処方出来るので、受診しましょう。
カンジダ性のおむつかぶれがあるときは、
それも一緒に治療しましょう。
②歯茎に白い粒が付いています。
生後2~3ヶ月頃から、直径mm~数mmの白い小さな粒が、
1個~数個かたまって見られることがあります。
「上皮真珠」といいます。
中身は白いクリーム状のもので、
歯肉の皮が変形したものといわれています。
しかし、いずれ自然に消えるので、問題ありません。
③生まれたときから、歯がはえていました。
NICUで働いていると、たまに1本だけ歯がはえた子がいます。
「先天性歯」といいます。
これは、通常よりも早くはえてくるもので、
まだ未熟で、グラグラしています。
授乳の際に、噛まれて痛みがひどい時や、
抜けて飲み込んでしまう危険があるときに、
抜歯を考慮します。
また、赤ちゃんのおっぱいを吸う力は強いので、
舌に先天性歯が当たり、潰瘍になることもあります。
この時も抜歯を考慮します。
しかし、問題なければ、そのまま様子を見ていきます。
◎まとめ
口の中、歯に関して、赤ちゃんでトラブルになることはほとんどありません。
しかし、気になる場合は、小児科や歯科に受診してみましょう。