最も一般的な食物アレルギー:即時型食物アレルギー

こんにちは!

今回は「食物アレルギー」について、
是非ご家族に知っていただきたい情報を、
載せていきます(特に食物アレルギーでお悩みのご家族へ)。
どうぞ参考にしてください。

①即時型食物アレルギーとは??

アレルギーにはいくつかの分類があります。(詳しくはこちらを参考にしてください。)

その中でも、皆さんがよく聞く、最も一般的なタイプが、「即時型」となります。

原因となる食事を接種してから、約2時間以内にアレルギー症状が出てきます。

アナフィラキシーの危険も高く
耐性獲得は「鶏卵・牛乳・小麦・大豆」では多いが、それ以外では少なくなります。

「乳幼児期」にアレルギーが分かることが多いです。

②年齢別の原因ランキング

次の表は新規発症の子の年代別のランキングを示しています。

1位2位3位4位5位
0歳 鶏卵 牛乳 小麦
1歳鶏卵 魚卵 牛乳ピーナッツ果物
2-3歳魚卵鶏卵ピーナッツナッツ類果物
4-6歳果物鶏卵ピーナッツソバ、魚卵
(同率)
7-19歳甲殻類果物鶏卵、小麦
(同率)
ソバ
20歳以上小麦魚卵甲殻類果物

その年齢によって、原因となりやすい食物は違ってくるので、初めて食べさせる時は、特にアレルギーになりやすい食物に注意して食べさせることにしましょう。

③注意するべき症状、ポイント

まず何よりも、「アナフィラキシー」になっていないかが大切です。

以下が診断基準です。これに当てはまれば、アナフィラキシーです。

1.皮膚症状や粘膜症状が出ており、さらに数分~数時間以内に呼吸器症状(息苦しさ、ヒューヒュー、ゼーゼー)や循環器症状(血圧低下、意識もうろう)などの症状がでる

2.アレルゲンを取り込んだ後、急速(数分~数時間以内)に以下の2つ以上の症状が同時に出現する。

a)皮膚症状・粘膜症状
b)呼吸器症状(息苦しさ、ヒューヒュー、ゼーゼー)
c)循環器症状(血圧低下、意識もうろう)
d)消化器症状(気持ち悪い、嘔吐、下痢、腹痛、血便)

これらが見られる場合は、緊急で治療する必要があります。
すぐに病院に受診しましょう。

(「エピペン」を持っている方はすぐに注射を!!)

さらにもう一つとても大切なことがあります!!

食物アレルギーの場合、症状が2回に分けて起こる可能性があるということです。

まず、アレルギーの原因となる食事を食べると、すぐに反応が出てきます。

その後、その食べ物を「腸」で消化・吸収する時に、再び体に取り込まれることで症状が出ることがあります。

この2回目の症状は「24時間以内」は起こる可能性があります。1回目に比べると、症状がひどくなることはないと言われていますが、1回目の症状が強かった場合は特に注意が必要です。

なので、アナフィラキシー症状がある場合は、基本的に1日入院して病院で経過を見ることをお勧めします。小児科医であればアナフィラキシーの怖さを十分理解しているので、入院を勧めると思います。

④食物アレルギーは治るの??

食物によって、食べれるようになるかは変わってきます。

特に、乳幼児期に発症する「鶏卵、牛乳、小麦、大豆」は食べれるようになる子が多いといわれています。

3歳までに50%、6歳までに60-70%の子が食べれるようになってきます。ただし、それ以降もアレルギー症状が出る子に関しては、完全に食べれるようになる可能性は減ってきます。

その他の食物に関しては、今のところ正確なデータというのがありません。

また、
経口負荷試験を行いどの程度なら食べていいのかを判断することも大切です。

◎まとめ

年齢によって、食物アレルギーの原因が変わってくる

アナフィラキシーには特に注意を!!

24時間以内に、再び症状が急に起こることがあります!!

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