赤ちゃんの悩み:目のトラブル
こんにちは!
今回は「目のトラブル」に関して、どのようにケアしていくかを
よく質問されるフレーズを元に説明していきます。
①生後すぐに「目やに」が多くなってきてました。
1ヶ月健診の時に、
「目やに」でご相談される方がとても多いです。
よく、
「感染症は大丈夫ですか??」
とも相談されます。
これは、感染症ではなく、
鼻涙管の閉塞で、涙の流れが悪くなることが原因です。
鼻涙管とは、
目尻付近にある涙腺で作られた涙を、
鼻まで送るための管となります。
赤ちゃんの時はここの通りが悪く、
涙が溜まったり、カスがたまり「目やに」になったりします。
生後2か月頃には、ほぼ半数が自然に治り、
1歳までには、ほぼ全員が自然に治ります。
では、どのようにお家でケアしていけばいいでしょう。
1.涙が多い時は、定期的に拭いてあげる。
2.目やにが黄色かったり、目が少し赤い時は、
抗菌薬の目薬を使う。
3.目頭マッサージ(目薬後に、目頭から下向きにマッサージする。)
それでも気になる場合は、
眼科で「ブジー」といって、
細い針金を鼻涙管に入れて、涙の通りをよくします。
しかし、傷つく可能性もあることから、
ほとんどの子が1歳くらいには自然に治るので、
そこまで気長に待ってもいいかもしれません。
②目が赤くなりました。
先ほど説明したとおり、
「目やに」だけなら様子を見ることが出来ますが、
「目が赤い」は注意です!!
これは感染症の可能性が出てきます。
「結膜炎」といいます。
ご家族の中で、同様の症状がある方がいると、
「結膜炎」である可能性はさらに高くなります。
これは、家族内で感染することもあります。
抗菌薬の目薬が必要となる可能性がありますので、
早めに病院へ受診しましょう。
また、
「逆さまつ毛」の可能性もあります。
これは大人でもなる方はたくさんいますね。
4~5歳くらいには自然に治るといわれています。
しかし、目の充血がひどい場合ですと、
眼球が傷ついている可能性がありますので、
一度病院で診察してもらいましょう。
感染予防の目薬の処方が必要なこともあります。
③眼球が黄色いです。
これは、
「黄疸」の可能性があります。
特に、1ヶ月健診までは、
「黄色っぽい目」の赤ちゃんを見かけます。
もともと赤ちゃんは黄色くなりやすいです。
特に日本人で多く、生後すぐはみんな黄色っぽくなります。
この「黄疸」の原因となる物質として、
「ビリルビン」があります。
この「ビリルビン」が体内で多くなると、
体が黄色っぽくなってきます。
特に、白目が黄色くなると目立つので、
ご両親から「目が黄色い」といわれます。
ほとんど問題ありませんが、
あまりにもビリルビンの値が高いと、体に有害なので、
気になる場合は病院へ受診し、
ビリルビンの値を測ってもらいましょう。
④まぶたが赤く腫れています。
これは、
・ものもらい(麦粒腫(ばくりゅうしゅ))
・霰粒腫(さんりゅうしゅ)
などが考えられます。
麦粒腫:
これは「まつ毛の感染症」です。
赤く腫れ、中心は白っぽくなり、しこりのようなものが触れます。
しかし、他人にうつることはありません。
基本、2~4日後に破れて、少量の膿が出て治っていきます。
霰粒腫:
脂肪を分泌するマイボーム腺に炎症が起きてなるものです。
触ると、少し硬いしこりを触れます。
最初の1週間程度で徐々に大きくなりますが、
ほとんどが自然に治ります。
「麦粒腫」、「霰粒腫」のように、
まぶたのみの腫れであれば、自然と治ることは多いですが、
眼球に赤みがある場合は、感染が広がっている可能性があるので、
早めに病院へ受診するようにしましょう。
⑤目が寄っている気がします。
これは、
「斜視」
の可能性が高いです。
生後すぐから3~4歳にかけて多く起こります。
子どもの約2%に見られるともいわれています。
ほおっておくと、
目で見る機能が発達しなくなることがあります。
斜視にも様々な種類がありますが、
早いうちから矯正が必要となってくることもあります。
気になる症状があれば、
早めに小児眼科に受診しましょう。
◎まとめ
まぶたの赤みは大丈夫ですが、眼球の赤みは病院へ受診しましょう。
黒目の位置が気になる時は、眼科で診察を受けましょう。
目はとても大切なので、早期発見・早期治療が大切になります。
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