赤ちゃんの悩み:母乳のメリット・注意点!!

こんにちは!

今回は「母乳」に関して、
よくお母さんが感じる疑問点を説明していきます。

①母乳は免疫力向上!?

母乳は、
初乳:出産直後~5日程度
成乳:生後10日目~
の2種類に分類されます。

それぞれ役割が違っており、

初乳:病原体から守る免疫(抗体)が多く含まれる
成乳:体の成長のために、エネルギーが多く含まれる

というように変化してきます。

特に「初乳」は数日間しか出ないので、とても重要なものです。

赤ちゃんは、自分ではまだ感染症に対応できる能力は未熟なので、
母乳から免疫力を高める必要があります。

成乳になると、母乳から得られる免疫力は少なくなりますが、
体を大きくすることで、
自分で免疫力を高めれるように徐々に成長していきます。

このように母乳は赤ちゃんに極めて重要なものとなっているので、
できるだけあげるようにしましょう。

②母乳は風邪以外の病気も予防!?

母乳は免疫力を向上させるので、
感染症にかかりにくくなります。

例えば、
人工ミルクだけで育った子と比べると、
「肺炎」、「中耳炎」にかかる率は圧倒的に少ないです。

感染症以外でも予防になります。

「アトピー性皮膚炎」、「喘息」などにもなりにくいといわれています。

このように人工ミルク栄養と比べて、母乳栄養は、
いろいろな病気の予防になります。

③母児の絆が確立!!

母乳を飲ませることで、スキンシップをする機会が増え、
母と子の絆が出来上がっていきます。

また、
おっぱいを吸うことで赤ちゃんは落ち着くので、
赤ちゃんにとってもとてもメリットがあります。

他にも、普段から母乳をあげていると、
吸いつきの力で、その子の体調を確認することができます。

感染症になった時は、熱だけではなく、吸いつきが悪くなるので、
すぐに気が付くことが出来ます。

④母の体にとってもとても重要!!

赤ちゃんがおっぱいを吸うことで、
母親の体にいい影響をもたらします。

1.子宮の回復

乳首を吸われると、子宮収縮が促され、
出産後の子宮の回復を早くしてくれます。

2.乳がんになりにくい

授乳歴が「ある人」と「ない人」では、
「ない人」の方が乳がんになりやすく、
授乳期間が長いほど、乳がんの発症リスクが下がると言われています。

乳がんにはエストロゲン(女性ホルモン)が関連していると言われており、
妊娠中や授乳期には分泌が低下するため、乳がんのリスクが減ります。

3.母親の情緒を安定させる

乳首を吸うと、母親の体から気分を安定させるホルモンが分泌されます。
それにより、赤ちゃんが夜泣くことで睡眠が妨げられても、
そのことに耐えられる脳が作られます。

⑤母乳の注意点

母乳は赤ちゃんにとって、とてもメリットのあるものです。
しかし、いくつか注意点があるので、そこは確認しましょう。

1.哺乳量

母乳の問題点としては、哺乳量が正確には分からないことです。
搾乳をしていたら、もちろん量は分かりますが、
直接乳首からあげるときは、
おっぱいの出具合と、赤ちゃんの吸いつきから判断するしかありません。

中には、十分量飲ませていると思っていても、
実際は少なかったという場合もありますので、注意しましょう。
特に体重増加がイマイチな時は、
哺乳量が不足している可能性が高いです。
一度、搾乳することで量を確認してみましょう。

2.体への負担

母乳は母がその都度起きてあげないといけないので、
睡眠不足、体調不良になりやすくなります。

それが続くことで、「うつ」の症状が出ることもあります。

母子ともに健康であることが一番大切なので、
もし体調がすぐれないときは、
他のご家族の方に、ミルクをあげてもらうなど、
役割を分担していきましょう。

3.貧血

人工ミルクと比べて、母乳で育った子は貧血になりやすいです。
これは鉄分の量が母乳だと、少なくなりやすいからです。

よく顔が白っぽい赤ちゃんに、
母乳栄養かと尋ねると、そうであることが多く、
鉄のお薬を開始することがあります。

よっぽど問題となることはありませんが、
お子さんの顔が少し白っぽくて気になる場合は、
一度小児科医に相談してみましょう。

4.消化がいい

母乳は赤ちゃんに適しているため、
とても消化がいいものとなります。

一方で、
消化がいいのですぐにお腹が空いてしまいます。
その分、哺乳回数が増えてしまうことがあります。

5.薬の影響

普段お母さんが飲んでいる薬があるとき、
ものによっては、母乳へ薬が移行して、
赤ちゃんにも薬の影響が出ることがあります。

飲んでいる薬があるときは、
一度小児科医に相談しましょう。

◎まとめ

母乳は赤ちゃんにとって重要で、いろいろな予防効果がある。

赤ちゃんだけでなく、お母さんにもメリットがある。

注意点もいろいろあるので、迷ったら一度相談を。

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