育児豆知識:「魔」の歯をご存じ??
こんにちは!
ここでは、育児に役立つ豆知識を、小児科医の観点から紹介します。
今回のテーマは「魔歯(まし)」です。
①魔歯とは??
魔歯とは、
「生まれた時に生えている歯」
「生後2か月以内に生える歯」
のことです。
別名:先天性歯、鬼歯(おにば)
珍しい歯であり、1000人に2人の割合で生えます。
生える原因は分かっておりません。
色は白かったり、少し茶色っぽかったりして、
「あれ?虫歯?」とも思われることもあります。
表面はザラザラしていて、普通の歯に比べて、
構造的にはもろくなります。
なので、抜けてしまうこともあります。
②何か処置は必要ですか?
特に必要はありません。
構造的にもろいので、勝手に抜けてしまうこともあります。
しかし、次のことがあれば処置をしてもらいましょう。
・赤ちゃんの口に潰瘍ができてしまう
魔歯が口の一部にあたってしまうことで、
そこに潰瘍ができることがあります。
その場合、そこから感染症を起こすこともあるので、
歯を削ってもらったり、抜いたりといった処置が必要になります。
・母の乳首が傷ついてしまう
魔歯の中には、先がとがっていたり、硬かったりすることで、
乳首を傷つけてしまうことがあります。
その場合も、削ったり、抜いたりした方がいいでしょう。
③誤飲に注意!
魔歯は構造的にとてももろいものです。
寝ている間に抜けてしまう恐れもあります。
赤ちゃんの食道や気管の構造は、
大人と比べてとても未熟であり、
誤嚥をとても起こりやすい時期でもあります。
もし寝ている間に抜けてしまい、
何かの拍子で気管に入ってしまったら、
緊急で処置を必要とする可能性があります。
なので、
特にグラグラしている魔歯には注意しましょう。
◎まとめ
魔歯とは生まれつき生えている歯
グラグラなので、誤飲に注意!!
乳首を傷つけてしまう場合は、削ったり、抜いたりしましょう
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