3ヶ月~1歳の嘔吐は病院に行くべき??
こんにちは!
今回は「3ヶ月~1歳の赤ちゃんの嘔吐」で受診すべきかどうかについて、
診察の際によく聞かれるフレーズをもとに解説していきます。
①何が原因のことが多いですか?
先天性の腸の異常というのは、産まれてすぐ(1ヶ月以内)に見つかることが多いです。
例えば、肥厚性幽門狭窄症、腸回転異常症、ヒルシュスプルング病など。
では、何が原因であることが多いかというと、
一番は、感染症になります。
感染症といっても原因は様々あります。
・髄膜炎
・腸炎
などがあります。
髄膜炎は最も怖い病気の1つです。
特徴としては、
熱がある、活気がない、けいれんした、嘔吐がある
など、普段と明らかに様子が違うことが多いです。
怖い病気なので、心配な点があったら、早めに受診しましょう。
早期治療で、重症化を防ぐこともできます。
腸炎はよくあります。
原因はウイルス、細菌など様々です。
しかし、赤ちゃんの腸炎は気を付ける必要があります。
腸炎の時は「嘔吐+下痢+発熱」のことが多いです。
この時期の子は、体に蓄えておける水分量が少ないので、
すぐに脱水症になってしまいます。
まずはここをチェック!
□唇が乾燥していないか
□肌が乾燥していないか
□涙は出るのか
□おしっこは出ているか
これが問題ない場合は、まだ脱水にはなっていません。
しかし、脱水になってからでは遅いので、
早めの受診をお勧めします。
次に多いのは、アレルギーです。
首も座って、体重も増えてきて、離乳食を徐々に始める時期となります。
この頃から出てくる嘔吐は、アレルギーの可能性があります。
嘔吐だけの症状の子もいれば、
発疹、下痢、血便など、様々な症状が出る子もいます。
何か気になることがあれば、病院に受診し、
検査を受けることをお勧めします。
また、ケトン血性嘔吐症も多いです。
ケトンは体の調子が悪い時に、体から作られ気持ち悪くなります。
そして嘔吐することで、ケトンがさらに溜まり、再び嘔吐。
この繰り返しです。
赤ちゃんの場合、点滴でたくさん水分を入れて、
ケトンを薄めていく必要があります。
病院受診をお勧めします。
②どうなったら病院に受診した方がいいですか?
3ヶ月未満の嘔吐(詳しくはこちら)と比較し、
3ヶ月を超えてくると、脱水症になりにくくなりますが、
嘔吐、下痢、発熱は急激に水分を奪っていくので、
脱水症になるリスクは高いです。
1歳以下の嘔吐は、早めに受診しましょう。
また、咳がひどくて、咳あげにより嘔吐してしまう場合も、
咳の原因を調べ、治療しないといけないので、
病院に受診しましょう。
逆に病院受診をせずに様子を見ていいものは、
嘔吐は数回しかしておらず、嘔吐量も少ない。
それに加え、哺乳もこまめに出来ている。
こういう子である場合、少し様子を見て、
嘔吐が落ち着くかどうか様子を見るのもいいと思います。
③頭をぶつけて嘔吐しました。
これはよく聞きます。
「ソファーから落ちた」
「ベッドからおちた」
「抱っこしていたら落ちた」
「抱っこ中に壁で頭をぶつけた」
様々なぶつけるパターンがあります。どれもよくあります。
赤ちゃんは、頭に衝撃を受けた後に嘔吐しやすいです。
原因としては、脳震盪が多いです。
衝撃が強いと、頭の出血などがあります。
しかし、圧倒的に脳震盪である方が多いです。
出血は相当な衝撃を受けないと普通は起こりません。
以下のことがないか注意しましょう。
□けいれんがあった。
□活気が全くない。
□5分以上ぐったりしている。
□頭の形がおかしい。
□とても大きいなタンコブがある。
□嘔吐が3回以上ある。
このどれか一つでも当てはまれば、
急いで病院に行きましょう!
頭の出血の可能性があります。
脳震盪の場合は、一時的な症状なので、
後遺症が残ることはほとんどありません。
しかし頭は最も大事な部位なので、
気になることがあれば、早めに受診しましょう。
◎まとめ
嘔吐の原因は、感染症、アレルギーが最も多い。
脱水になる前に、早めの受診をしましょう。
「頭をぶつけて嘔吐」は気を付けましょう。
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