健康診断:4ヶ月になりました!

こんにちは!

今回は「生後4か月」の赤ちゃんの発達や健診について
よくある質問も含めて説明していきます。

①4か月健診は何を見るの?

生後4か月健診は、「非常に重要な時期の健診」となります。
脳性麻痺や精神遅滞がないかを確認していきます。

この時期は、親も子どもの急成長を感じることができ、
育児が楽しくなってくる人が多くなります。

4か月健診での確認項目です。

  □体重、身長、頭囲、胸囲
  □哺乳量、哺乳回数、ミルクの種類(母乳、ミルク、混合)
  □首がすわっているか
  □目でものを追うか
  □声を出して笑うか、あやすと笑うか
  □手を口に持っていくか

  □音に反応するか
  □全身の身体診察

②4か月健診までに、ご両親に確認してほしいこと

次のことをご両親に質問します。
4か月健診までに確認してください。

  □「哺乳回数は1日に何回?1回の哺乳量は?」
  □「よく吐きますか?吐く回数は減ってきましたか?」
  □「便は1日何回出ていますか?何色ですか?」

  □「首はすわってきましたか?」
  □「物を目で追いますか?」

  □「あやすと笑いますか?」
  □「大きな音に反応しますか?びっくりしますか?」

たくさん聞くことがありますが、
分かる範囲でいいので、ご確認してください。

③4か月健診でよくある質問&回答

・「1日どのくらい飲めばいいですか?」

一般的には、1日量は、「体重(kg)×100~200ml」となります。
(平均は、体重(kg)×150ml)

飲む回数は、1回量が増える代わりに減ってきます。
1日の哺乳量が足りていれば、何回でも大丈夫です。

・「体重の増加が心配です。」

生後3か月までは1日30gずつ増加していればOKでしたが、
生後4~6か月は1日20gずつ増加すれば問題ありません。
哺乳量、体重増加に関してはまとめていますので、
こちらを参考にしてください。

・「湿疹がまだ出たりします。」

乳児湿疹はこの時期もまだ出ます。
他にも、アトピー性皮膚炎も見られるようになってきます。
アトピー性皮膚炎の場合ですと、アレルゲンの検査や、
軟膏による治療が必要となることがあります。
必要に応じて、アレルギー専門医に紹介することもあります。
お肌トラブルに関してはこちらの記事を参考にしてください。

・「お散歩はどのくらいしていいですか?」

体も大きくなり、体温調整も上手に出来るようになってきます。
夏など暑い時期ですと、脱水症状になる可能性があります。
10時~14時は暑い時間帯になるので、なるべく外出は控えましょう。
冬で寒い時は毛布なども持って出かけましょう。
何時間以内とという制限はありません。

・「抜け毛が多いです。」

髪の毛の生え変わるサイクルが早かったり、
髪が生えるタイミングより抜けるタイミングが早いと、
一時的に抜け毛が増えます。
ホルモンバランスによる生理現象なので、1歳までには改善します。
また、頭皮がカサカサしていることが原因のこともあります。
その時は病院に受診する必要があります。

・「便秘です。どうすればいいですか?」

便秘で悩む人はたくさんいます。
「哺乳力低下がないか」「不機嫌ではないか」「お腹が張っていないか」
を確認してください。
この症状がなければ基本的には様子を見て問題ありません。
なかなか便が出ないという子は、
「肛門刺激」や「お腹のマッサージ」を行いましょう。

離乳食が始まれば、便の形状も変化するので、
あまり心配しなくて大丈夫です。
便秘に対するケアはこちらを参考にしてください。

・「離乳食はいつから始めますか?」

離乳食は一般的に、5~6か月から開始する子が多いです。
生後4か月はそれにむけた準備期間になります。
この時期は、果汁や野菜スープなど、固形物のないものをあげます。
5か月になると、1日1回離乳食を開始します。

早産児のお子さんは、
修正5か月、体重5kg、首がすわる
が目安となります。

ここでご紹介したのは、ほんの一部であり、
他にもたくさん質問はあると思います。
ご不明な点がございましたら、こちらからご相談ください。

④見つかるかもしれない異常、注意

・そり返りが目立つ

今まで正常に成長してきたが、泣いている時や、抱っこしている時に
そり返りが目立つ子がいます。
ほとんどは生理的なもので、問題となることはありません。

他の症状が目立つときは注意しましょう。
「哺乳力低下」「体重増加不良」「頭囲拡大」「首のすわりが遅い」
「原始反射の異常」…
などの異常がある場合は、頭のMRIを取る必要があります。
「脳性麻痺」の可能性があるからです。

・先天性股関節脱臼

生まれつき股関節が脱臼しやすい子がいます。
「女児」「骨盤位で出生」「股関節の開きがイマイチ」
「家族に同様の病気の人がいる」「足の長さが違う」

などでリスクがあるかを判断します。
基本的に診察では、股関節が開くかどうかなど確認します。
正常な子は、股関節は十分開きますが、
脱臼や亜脱臼で股関節がずれていると十分に開きません。
治療が遅れるほど整復が難しく、
後遺症も残しやすくなるので発生予防や早期発見早期治療が大切です。

・手足の動きが少し弱い気がする。

生まれた後に筋力が弱い子がたまに見られます。
「筋緊張低下」といい、頭の異常があることもあれば、
筋肉が落ちていく病気の可能性もあります。

筋肉が落ちていく子だと、首のすわりも遅くなります。
気になる症状があれば、一度小児科医に相談しましょう。
精密検査が必要になることもあります。

・たまたまの寝返りに注意を!!

この時期だと、勢いで寝返りをすることがたまにあります。
しかし、まだ首がしっかりしていないと、
うつぶせになってから頭を上げることが難しいです。
「乳幼児突然死症候群」のキケンがあるので、注意しましょう。

◎まとめ

4か月健診はとても大事な健診となります。

子どもが急成長していく時期なので、育児も楽しくなります。

異常が見つかりやすくなる時期でもあるので、何かあればご相談を。

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