赤ちゃんの熱は病院にすぐ行くべき??①(3ヶ月未満)
こんにちは!
今回は「3ヶ月未満の赤ちゃんの発熱」で受診すべきかどうかについて、
診察の際によく聞かれる4つのフレーズをもとに解説していきます。
①「何度以上が発熱ですか??」
基本的には、「38℃以上」は熱があると思ってください。
この時期の赤ちゃんは、免疫力が未熟なので重症化もしやすく、
「38℃以上」ある場合「ほぼ間違いなく入院」となります。
最近は予防接種の普及により、少しずつ重症化するお子さんは減ってきてはいるので、
ほとんどの場合大丈夫ですが、「敗血症」、「細菌性髄膜炎」といった病気の場合もあります。
ただ、赤ちゃんは環境の温度に影響されやすく、平熱も高めです。
「うつ熱」といって、熱がこもってしまっているだけ ということもよくあるので、
お洋服を1枚脱いでもう一度検温してみてください。
②「赤ちゃんのどういう様子を注意してみればいいですか??」
「診察室で初めましての小児科医」 と 「普段からお子さんをみているご家族」 では
分かっていることが全然違うので、みるポイントも違ってきます。
ご家庭でみるポイントとしては、
①ミルクの飲みが普段と比べてどうか
②顔色が普段と比べてどうか
③ずっと泣いている、不機嫌
④嘔吐、下痢、発疹、などの普段と変わった症状があるか
など、いつもと比べてどこがどんなふうに違うのかをみてください。
小児科医がみるポイントとしては、
①大泉門の確認(髄膜炎や、突発性発疹などではプヨプヨと少し膨れます。普段は平らです。)
②胸の音、心臓の音
③全身に発疹がないか
④生まれたときに何か指摘されている病気がないか
など医学的に変わった部分がないかをみていきます。
小児科医は普段から様々なお子さんを診察しているので、より緊急性の高い状態の判断をすることはできます。
しかし、その判断がむずかしいお子さんを診察する時、
最後の決め手となるのは、ご家族の「いつもと違います」の一言に限ります。
③「熱の原因は何ですか??」
ほとんどの原因が、気道感染症であり、「咳」・「鼻水」などが主な症状です。
男の子の場合は、尿路感染症の可能性も出てきます(日本人は包茎が多いため)。
はじめに出てきた「敗血症」「細菌性髄膜炎」という病気は、
これらの「気道感染症」・「尿路感染症」が悪化して起こるものです。
しかし、それも早期に治療開始すれば、基本的には問題ないことが多いです。
また、赤ちゃんは家の中で過ごすことが多く、自分からばい菌を拾ってくることはないので、
まれにもともと先天的な病気がある場合もありますが、
多くは体調不良のご家族や保育園・幼稚園などの通われているご兄姉(ご兄姉は発症していないこともあります)
からうつることが原因となります。
ですので、ご家族の予防が大事ですね!
④「先日予防接種を打ちました」
予防接種後、特に「肺炎球菌ワクチン」を打った後熱が出ることは極めて多いです。
この場合は、特に治療はいらず、数日で熱は下がります。
ただ、熱がある場合上記のような感染症の可能性があるので、
必ず受診しましょう!!
◎まとめ
3ヶ月未満の38℃以上の発熱・ご家族が「普段と違う」と思ったらすぐに受診!
~ご相談の時は~ こちらをクリック
メールでご相談を受け付けています。
24時間、365日OKです。
(登録料も、相談料もありません)
“赤ちゃんの熱は病院にすぐ行くべき??①(3ヶ月未満)” に対して1件のコメントがあります。