0~1歳未満の発疹は受診するべき!?

こんにちは!

今回は「0~1歳未満の赤ちゃんの発疹」で受診すべきかどうかについて、
診察の際によく聞かれるフレーズをもとに解説していきます。

①発疹って何ですか??

皮膚に出る症状のことをまとめて「発疹」といいます。
発疹はあくまでも大きなくくりであって、
その中に様々な種類があります。
(病院という大きなくくりの中に、小児科、外科、皮膚科、、、、
などがあるような感じです。)

赤色のポツポツ、黒紫色のあざ、やけどの後の水膨れ、にきび、
どれも発疹といいます。ただし、細かい分類が違ってきます。

②何が原因のことが多いですか?

0~1歳未満ですと、

1.乳児湿疹
2.感染症による発疹
3.アレルギー(食べ物、薬など)
4.川崎病

などの可能性があります。

1.乳児湿疹

これは、生まれて半年もたたない頃に出てくるものです。
赤いポツポツっとした、ニキビのようなものです。
特に問題ないもので、きれいに治ります
詳しいケアなどはこちらをクリック

2.感染症による発疹

これが一番よく見られるものとなります。

特に、「発熱」+「発疹」=「感染症」となってきます。

感染症の原因ウイルスによって、
発疹の出るタイミングは異なってきます。

熱が出たタイミングで発疹が出るもの、
熱が下がったタイミングで発疹が出るもの、
で予想されるウイルスが変わってきます。

1歳以下で「感染症」が疑われた場合は、早めに受診しましょう。

3.アレルギー

生後半年を過ぎてくると、離乳食を食べ始めることから、
アレルギーが発覚する機会が増えてきます。
アレルギーに症状の一つに「発疹」もあります。
何か初めて食べたタイミングで発疹が出たら、
アレルギーの可能性もあるので、注意しましょう。
そして、小児科に受診し相談しましょう。

4.川崎病

川崎病とは、過剰な免疫反応(高サイトカイン血症)を起こした結果
おこる病気となります。
原因ははっきり分かっておりませんが、
感染症などが引き金になるともいわれています。

発熱、目の充血、口の赤み(イチゴ舌)、首のリンパ節腫脹、
手足の腫れ、そして「発疹」

この6つの症状のうち、5つ以上当てはまる場合に疑われる病気です。
基本的には、抗生剤が効かない高熱がずっと続くものが多いです。
これは、特殊な治療しか効かないので、入院して治療していく必要があります。

③何に注意すればいいですか?

この頃は自分で症状を訴えることが出来ません。

「発疹」がある子で、特に注意するべきことは、

機嫌哺乳力(食欲)

普段から育児をしていると、
自然に「あれ?今日は何かおかしいな。」と気が付きます。
これは普段から面倒を見ている人しか分からないことなので、
とても大切な情報となってきます。

哺乳力(食欲)もとても大切な情報です。
体調が悪いと、極端に哺乳力が下がります。
そこで「体調が悪いのかな?」と気が付くこともあります。

そして、「熱」は何よりも注意です。
0~1歳未満だと、まだまだ免疫力が未熟なので、
ちょっとした「感染症」でも重症化する可能性があります。

これら3つのどれかがある時は、早めの病院受診しましょう。

また、初めて発疹が赤ちゃんに出たときは、とても心配になると思います。
その時は迷わず小児科医師に相談しておきましょう。

問題なければ、問題ないで安心もできますので、積極的に相談していきましょう。

④感染症の発疹は何がありますか?

特に多いものを紹介していきます。

突発性発疹:

これは、「ヒトヘルペスウイルス6型or7型」によって起こります。
よく「1回しかかからない」と思われている方もいますが、
「6型」や「7型」があるように、2回以上かかる方もいます。
最大の特徴としては、
「3~4日間高熱が続き、解熱した後に体中に点状の発疹が出てくる」
まれに、脳炎・脳症、肝炎、血小板減少性紫斑病など、
重症化する可能性はありますが、大半は問題ありません。

水ぼうそう(水痘):

これは、「帯状疱疹ウイルス」によって起こります。
初めは、発熱と発疹がみられ、赤くて小さな発疹が現れます。
そして、全身に発疹は広がっていきます。
その後、強い痒みを伴う水膨れ、かさぶたへと変化していきます。
登園は全ての水疱が乾けば(痂皮化)問題ありません。
また、水痘患者に接触後、3日以内にワクチンを接種すると、
感染を予防できる場合があります。

手足口病:

これは、「コクサッキーウイルス」によって起こります。
特に「夏」に流行する病気です。
その名の通り、手・足・口に水泡が出来ます。
口が痛くて食事が採れずに、入院することもあります。
これは数日で改善してくるので様子を見ます。

溶連菌感染症:

これは「溶血連鎖球菌」によって起こります。
症状としては、重めの症状が出ることが多いです。
高熱が続き、ぐったりして、喉は真っ赤、
発疹は大きくて、ぼわーんと赤くなります。
腎臓にダメージが出ることもあるので、
おしっこの検査をする必要があります。

ここでは、起こりやすい病気を中心にまとめましたが、
「感染症による発疹」はまだまだあります。

何らかのウイルス感染が疑われるけど、何かが分からない、、、
といったこともよくあります。

何かわからなくて、不安もあると思うので、
この時期の子で発疹が出たら、早めに小児科医に相談することは、
安心もできるので、とてもいい事と思います。

◎まとめ

発疹の原因は様々あるが、気になる場合は受診しましょう。

「発熱」があるときは特に注意を。

発疹の原因が感染症でも、原因ウイルスが分からないことは多い。

~ご相談の時は~ こちらをクリック
メールでご相談を受け付けています。
24時間、365日OKです。
(登録料も、相談料もありません)

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です