新型コロナウイルス　子どもでも重症化！？part②

こんにちは！

今回は「新型コロナウイルスの子どもへの感染」について、part①に引き続き、
よく聞かれるフレーズをもとに解説していきます。

⑧子どもはどこから新型コロナウイルスに感染しますか？？

よくご両親から、

「保育園、幼稚園、学校などは、コロナに感染する可能性が高いですか？？」

と、聞かれることがあります。

感染の可能性はありますが、高くないです。

これは新型インフルエンザが流行した時にでた研究ですが、
「学校を休校にする」VS「学校を休校にしない」
では、インフルエンザの感染率は変わらなかったというデータが過去に出ています。

では、どこから感染するのでしょうか？？

最も多いのは、ご家族からの感染です。

子どもは、学校や、公園など、いつもの場所で生活します。会うのも知っている人と。

大人は、いろいろなところに出かけ、多くの人と接触する機会があります。

ですので、新型コロナウイルス陽性のお子さんのほとんどが、ご家族からの感染となります。

⑨新型コロナウイルスは飛沫感染、空気感染？？

当初新型コロナウイルスは「飛沫感染」だろうと言われていました。

飛沫感染は、ウイルスが口から飛び出た後、半径１ｍ以内で床に落ちるものと言われています。

しかし、その後クラスターが多く発生して、「本当に飛沫感染なのか？？」という疑問が生まれました。

その後、新型コロナウイルスは「エアロゾル感染」だと言われ始めました。

エアロゾル感染は、ウイルスが口から飛び出た後、ある程度浮遊したのちに床に落ちるものです。
浮遊時間が長くなり、飛ぶ距離も長くなるので、感染率は増加します。

さらに！！新型コロナウイルスの研究が進み、

新型コロナウイルスは「空気感染」であるといわれ始めました。

空気感染とは、ウイルスが口から飛び出た後、ふわふわと空気中に浮遊することで感染するものです。
換気をしっかりしないと感染してしまいます。

今まで、空気感染は、麻疹（はしか）、水痘（水ぼうそう）、結核の３種類が有名でした。
これに新たに、新型コロナウイルスが加わる可能性が高いと言われています。

確かに、ここ最近の感染率を見ても、空気感染である可能性は大いにあると思います。

⑩新型コロナウイルスで重症になると、どうなりますか？

基本的に新型コロナウイルスは子どもでは重症化しません。

しかし、一部で重症化する子がいます。

では、その子たちはどういう状態になるのでしょうか？

簡単に説明すると、

新型コロナウイルスに対して、体が過剰に反応してしまうことで重症化します。

どういうことかといいますと、
ある程度の免疫反応だと、菌を倒すだけの作用ですが、
過剰反応してしまうと、関係のないところまで、攻撃してしまうという現象が起きます。

それにより、自分の体を傷つけてしまい重症になっていきます。

こうなってしまうと、自分の力だけでは、元の状態に戻れなくなってしまいます。
→ここで登場するのがECMO（エクモ）と呼ばれるものです。

⑪ECMO（エクモ）とは？？

ECMOとは、体外式膜型人工肺のことで、
通常の治療ではどうにもならないときや、超重症な呼吸障害、循環障害があるときに、
心臓と、肺の役割を機械に任せてしまう治療となります。

つまり、体の中の血液を機械に取り込み、機械で「酸素と二酸化炭素の交換」をして、
きれいな血液を体に返す治療となります。

こうすることで、肺を休めることもできます。

⑫子どもにマスクをさせた方がいいですか？？

マスクは出来る限り着けた方がいいです。

しかし、４～５歳からが、現実的にきちんとマスクを着けることが出来ます。

それ以下のお子さんは、すぐに取ってしまったりもするので、あまり意味がありません。
そういう場合は、無理につけなくてもいいです。

子どもは、大人からの感染がメインなので、子どもにマスクを徹底するよりも、
大人がかからないという意識が大切になってきます。

また、子どもがマスクを着けているとき、
マスクをすぐに触ってしまい、その手で、口を触ったり、目をこすったりするので、
手洗いや、手指消毒はきちんとさせることが大切です。

手洗い、うがい、手指消毒、密を避けるなどを、保護者が子どもにきちんと伝えていくことも大切です。

⑬乳児健診や予防接種はこの時期はやめた方がいいですか？？

やめてはいけません。

もちろん、新型コロナウイルスに感染することは怖いことですが、
しっかりと感染対策をした上で、健診や予防接種は受けるべきです。

乳児健診は、赤ちゃんの異常を早期に見つけるためにとても大切なものですし、
予防接種は、新型コロナウイルスと同じくらい、またはそれ以上に怖い感染症を予防するためのものです。

ですので、感染対策をしっかりした上で、受けるようにしてください。

◎まとめ

新型コロナウイルスは重症化することは稀ですが、ごく稀に重症化する。

まずは感染予防の徹底が大切。特にご家族がかからないようにする。

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