1~6歳未満の下痢は病院に受診するべき?
こんにちは!
今回は「1~6歳未満の下痢」で受診すべきかどうかについて、
診察の際によく聞かれる4つのフレーズをもとに解説していきます。
①下痢の原因は何が多いですか?
1~6歳未満のよく下痢を起こしますよね。
突然起こる下痢としては(急性)、
□腸炎
□食中毒
□抗生剤によるもの
□アレルギー
□腸重積
日ごろから下痢になりやすい場合(慢性)、
□ジュースの飲みすぎ
□好酸球性胃腸炎
□短腸症候群(腸切除後の子)
□非特異的下痢症
となります。
受診するお子さんの多くは、急性の下痢です。
以下の5つが原因のことがほとんどでしょう。
腸炎:
この年齢になると、
様々なところに行き、様々なものに触れます。
その結果、いろんな菌と出会うことで、感染のリスクが上がります。
しかも、初めて会った菌には免疫が少ないので、感染しやすくなります。
特に、「熱」があれば感染症の可能性が高いです。
アレルギー:
この歳は、様々な物を食べ始める時期となります。
その結果アレルギーが見つかりやすくなります。
何か見つかったときは、すぐに病院で調べてもらいましょう。
食中毒:
様々なものを食べられるようになり、
食中毒のリスクも増えます。
また、ご家族から感染する場合もよくあります。
抗生剤:
感染症にかかる機会が増えることから、
薬を飲む頻度も増えてきます。
抗生剤は腸の正常な細菌も倒してしまうため、
腸内環境が乱れてしまい、下痢を起こすことがあります。
整腸剤を飲んで対応していきます。
腸重積:
腸に腸がはまり込んでしまい、腸閉塞になります。
赤いドロッとした便(粘液便)がみられ、
「お腹を痛がっては、落ち着き、また痛がる」を繰り返します。
(詳しくはこちらをクリック)
なかなか治らない慢性の下痢でお困りのご両親もいます。
以下のものは、稀ではありますが、
日ごろ続く場合は、可能性は出てきますので、参考にしてください。
ジュースの飲みすぎ:
毎日150ml以上ジュースを飲んでいると、
下痢しやすくなります。
下痢気味の子で、ジュースをたくさん飲んでいる子はいます。
しかし、「飲む回数を減らしたら良くなった」とよくお聞きします。
好酸球性胃腸炎:
アレルギー反応が一つの原因といわれていて、
食事などで、「好酸球」というアレルギーの炎症を起こすものが作られ、
それが腸などに付着し、そこで炎症を引き起こします。
その結果、下痢がみられます。
気管支喘息などアレルギー疾患を持っている方が多いです。
短腸症候群:
昔病気で腸を切除している子に起こります。
特に、2/3以上切除していると起こりやすいと言われています。
非特異的下痢症:
生後半年~5歳までに起こりやすく、
起きている間に、3~10回の柔らかい便がみられます。
食物が消化されないまま出てくることもあります。
その時は食物繊維を少し多めにとるようにしましょう。
少し内容が、細かくなってしまいましたが、
下痢にはいろいろな原因があります。
1~6歳未満は下痢で脱水になる可能性も高いので、
下痢が見られれば、早めに受診しましょう。
②下痢の何に注目すればいいですか?
以下のことに注目しましょう。
□便の量、回数
□便の色
□発熱があるか
□お腹の張り
便の量、回数は脱水の評価に必要です。
便の色は、どんな病気が隠れているかのヒントになります。
発熱があれば感染症、
お腹の張るがある場合は「腸」の動きが悪かったり他の異常があったりします。
③下痢の時は何に注意するべきですか?
なんといっても、
「脱水症状」です。
1歳以下の子と比べると、
体に蓄えられる「水分」が増えて、
「余力」増します。
しかし、
この歳だと、下痢のせいで水分不足となっても、
自分の意志で「積極的に水分を採る」ことは難しく、
少しでもだるいと、ずっと寝てしまいます。
なので、そうなる前に早めに病院へ行き、
検査や、点滴など必要なことをしてもらうべきです。
脱水症状は、以下のことに注意しましょう。
□唇が乾燥していないか
□肌が乾燥していないか
□涙は出るのか
□おしっこは出ているか
◎まとめ
1~6歳未満でも「脱水症状」になりやすいです。
下痢の原因はいろいろありますが、まずは病院へ行きましょう。
また、どういう下痢なのかも観察しておきましょう。
~ご相談の時は~ こちらをクリック
メールでご相談を受け付けています。
24時間、365日OKです。
(登録料も、相談料もありません)