1~6歳未満の腹痛は大丈夫!?

こんにちは!

今回は「1~6歳未満の腹痛」で受診すべきかどうかについて、
診察の際によく聞かれるフレーズをもとに解説していきます。

①何が原因ですか??

一番多いのは、便秘です。

うんちが毎日ちゃんと出ているか確認することは、とても大切です。

中には、毎日うんちが出ていても、便による腹痛を起こす子もいます。
気になる場合は、小児科医がお腹を押せばすぐに分かりますし、
レントゲンを撮ればすぐに分かりますので、病院受診しましょう。

次に多いのは、感染症による腸炎などです。

この場合は、「発熱」、「嘔吐」、「下痢」なども一緒に見られることが多いです。

あとは、食中毒なども多くなってきます。

「生もの」や、「焼き肉」を1週間以内に食べていないかチェックしましょう。
ご家族に同様の症状の方がいることが多いです。

他にも様々な原因があります。
以下の病気は病院に受診する必要があります!

  □虫垂炎
  □腸重積
  □精巣捻転・卵巣捻転
  □溶連菌感染症
  □IgA血管炎

などがあります。

「腸重積」に関しては他の投稿で詳しく書いてあります。(こちらをクリック)

チェックポイントとしては、

  □不機嫌、腹痛がありそう。
  □何回も嘔吐している。
  □泣いては、落ち着き、また泣くを繰り返す。(30分~1時間おきなど)
  □落ち着くときは何事もなかったかのように元気。
  □便が粘液混じりの血便(イチゴゼリー状)。

「虫垂炎」に関しても他の投稿で詳しく書いてあります。(こちらをクリック)

チェックポイントとしては、

  □最初は、みぞおち付近が気持ち悪かったり、痛かったりしていた。
  □その後徐々に、お腹の右下に痛みが移動してきた。
  □痛みの強さに波はなく、ある一定の痛みがずっと続く。(特に右下腹部)

「精巣捻転」「卵巣捻転」一刻をあらそう病気です。
タイムリミットは4-6時間と言われています。
以下のことがないか必ずチェックしましょう。

  □突然の痛み(何をしていた時に・・・などはっきりと覚えている。)
  □陰部の痛み(陰部痛がない時もある)

しかし、これは思春期に起こりやすいものとなります(精巣などが急速に発育するから)。
0~6歳ではあまり心配しなくてもいいです。

「溶連菌感染症」は様々な症状を起こす病気です。
咽頭痛、発疹、腎臓へのダメージ、腹痛など、様々です。

病院受診すれば、簡単な検査キットで陽性かどうか分かるので、
腹痛以外に体に症状が出ている時は、早めに病院受診しましょう。

「IgA血管炎」もよく出会う病気です。

特徴としては、

  □症状が出る1-2週間前に風邪気味だった。
  □ポツポツとした赤紫の発疹(紫斑)がでた。
  □腹痛がある。
  □足や手の関節痛がある。
  □足がむくんでいる。

などです。なかなか聞き慣れない病気ですが、3~10歳以下の子でよく起こります。

入院となる可能性もあるので、気になる症状があれば早めに受診しましょう。

②どんな症状があると危険ですか??

子どもの腹痛は、「便秘」や「腸炎」による痛みなら緊急性は低いですが、
「虫垂炎」、「腸重積」、「精巣・卵巣捻転」、「IgA血管炎」など様々な、病気が隠れています。

以下のポイントがあったら危険のサインなので、
注意深く観察してください。

困ったら、ここだけ注意!!

  □突然の痛みで、30分経っても痛みが全然よくならない。
  □腹痛以外に体に発疹がある。
  □お腹を触るととても硬い(筋性防御)。
  □歩くたびにお腹に痛みが走る。(歩きたがらない
  □陰部の見た目がおかしい。

特に、「○○をしている時に突然痛み出した」など、
徐々に悪くなる痛みではなく、突然痛み出すものは、
悪い病気である可能性が高いので、すぐに病院受診しましょう。

③便秘のせいで腹痛と言われたが、どうすれば良くなる??

便秘が腹痛の原因で一番多いです。

0~6歳未満なら、病院受診した際は、「浣腸」をやってもらうことをお勧めします。

浣腸をすることで、パッと泣き止んだり、笑顔になる子供はとても多いです。

とてもお勧めです。

また、「乳酸菌」や「整腸剤」はとても効果的です。
(ヨーグルトや、乳酸菌飲料はたくさん売られていますね!)

腸内細菌を整えることで、便の状態がよくなり、うんちも出やすくなります。

しかし、摂取してすぐに良くなるわけではないので、継続する必要はあります。

1週間も飲めば改善することが多いので、試してみることをお勧めします。

さらには、「腸内細菌を整えると、脳にいい影響を及ぼす」とも最近は言われています。

(余談ですが、乳酸菌を採ることで、起立性低血圧も改善するともいわれています。)

乳酸菌でアレルギー反応が出てしまう方は中にはいますが、
基本的にはいい事しか起こさないものなので、是非トライしてみましょう。
そして、効果があれば継続しましょう。

◎まとめ

突然発症」の腹痛は危険のサインの可能性もある。

腹痛以外の症状が一緒に出ている時は、病院受診しましょう。

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